ミリON★オーダー 6話

<バイトの詳細>『どうして女なのだ』どうしてって…そんなの…私に解かる訳がない『陣城寺家に女の跡継ぎなどいらぬのに』どうして…女じゃダメなの『やはり…間違っていたのか…』いや…そんな風に思わないで…『反対を押し切ってまで成したことだったのに』私を…私を否定しないで!!「っ!」「目覚めたか?嬢ちゃん」「……菊」「なにやら悪い夢でも見たか」「……お父様の…夢を…」「──そうか」じっとり汗ばんだ額を菊は清潔なタオルで優...

ミリON★オーダー 5話

<集合>「…えっと…此処…だよね?」道でぶつかった女の子にもらったカードに書かれていた住所に来てみて若干驚いている俺。「マンション…か?此処」マンションというにはなんだか宮殿みたいな造りなのだが。門とか高い塀なんか金色でピカピカしているけれど。「ち、違ってるかな?此処じゃない──」「此処で何をしている」「へっ?!」急に声を掛けられて全身硬直した。其処にはキッチリした格好に眼鏡を掛けたインテリ風の男が立っ...

ミリON★オーダー 4話

<姫と萩と菊>此処はとあるマンションのとある一室───「お嬢様、少し宜しいですか?」「…何」「今日、おひとりでお出かけになっていたそうですね?」「…」「どちらに行ってらしたんですか?」「…」「お嬢様」「…」「…はぁ…相変わらず強情でいらっしゃる。でもまぁ、大体の事は笹川から訊いております」「笹川が喋ったの?!」「──いいえ、何も云っておりません。今のはカマをかけてみました」「っ、萩(ハギ)!」「お嬢様専用運転...

ミリON★オーダー 3話

<第三の男>此処はとある施設のとある一室───「──ふん!」「おぉー片手懸垂!スゲェ!!」「こんなの軽いぜ!」「千の筋肉ハンパないなー」「これだけがおれの財産だからな!」「そういえば訊いたか?市営プールで指導員募集していたって」「えっ、本当か?!まだ募集してるかな」「オレが訊いたのは昨日だったから…まだ募集かけてるんじゃないか?」「悪りぃ!おれちょっと行って来るわ」「おい、もうすぐジムに生徒集まるぞ!」...

ミリON★オーダー 2話

<第二の男>此処はとある大学のとある一室───「どういう事か納得出来ません!」「また君か…不二宮くん」「どうしてこのレポートがB(+)評価なのかが納得出来ません」「B(+)でも充分合格ラインの成績じゃないか。何をそんなにいきり立っているんだね」「自分はいつもA評価のつもりでレポートを作成しているからです」「…はぁ…全く君は本当に相当な自信家だねぇ…まぁ、ひとつだけアドバイスをするとしたらだね、全体的に題意把...

ミリON★オーダー 1話

<第一の男>此処はとあるホテルのとある一室───パシィィィーン!!!「信じらんない…馬鹿にするのもいい加減にしなさいよね!」「…」「本当に顔だけ男ね、最低!!」「…」「この×××男!!」「…」バタン!!よく解からないままホテルに連れ込まれ、よく解からないままに殴られて罵倒されてよく解からないうちにひとりにされた。「あー…痛い」(俺ってなんだかんだと女の子によくパーで殴られてるよなぁ)鏡で自分の顔を見てみる。...

暴君カレシ 10話(終)

 落ち着いて話をするために入ったラブホテルだった。──だけどやっぱりそんな認識は甘かった「ひゃぁ、あっあぁぁぁっ」「ん、んっ…はぁっ」いつもと同じように部屋に入った早々、強引に押し倒され衣服を剥がされ、全身くまなく嘗め回され求めるがままにモノを受け入れてしまっていた。(これじゃあいつものパターンになる!)私は意志を強く持って、あえて佐武の動きと連動するのを止めた。「──愛?」「…」ユサユサと揺らされ...

暴君カレシ 9話

約一年ぶりに母校に来た。(あんまり変わってないな)当たり前だけれど、ついそんな風に感慨深く思ってしまう。土曜日の大学は普段とあまり変わり映え無く、其れなりに学生で溢れていた。私服で歩く分には社会人の私でも特に目立つような事はなかった。勝手知ったる様に構内をすり抜けていく。「あ」「──へ」馴染みの道を歩いていると、よーく知った男がレベルの低くそうな女を連れて固まった。「…」「あ…愛?!な、ななななんで此...

暴君カレシ 8話

「じゃあ問題は佐武の素性──って事な訳ね」梓さんがグラスのアルコールをグイッと一気に煽りながら云った。「…そうですね。私が其の話をすると直ぐに誤魔化すんです」「何か後ろめたい処があるって事なのかしら」「そうとしか思えなくて」いくら好きだ、付き合ってくれと云われたって、自分の事を話さない男に対して気持ちを預ける事なんて出来ない。「秋良」「…うん」梓さんが光岡くんに視線を送りながら合図した。すると光岡くん...

暴君カレシ 7話

雰囲気のいい飲み屋の個室。其処には光岡くんがいた。「あ」私を見た光岡くんは少し驚いた顔をして短く呟いた。「やだ、梓さん、光岡くんとデートだったんじゃ」「そうよ──秋良、今日は彼女も一緒なんだけどいいわよね」「うん」なんだか一瞬光岡くんが従順な犬──のように見えた。梓さん(飼い主)に従順な光岡くん(飼い犬)(まぁ一回り歳下だとそうなのかな)光岡くんがうちの会社に来ていた時みんなが【小犬みたいだ】と云って...

暴君カレシ 6話

『お客様のご都合により お繋ぎ出来ません──』「…」元彼に佐武の事を詳しく訊こうにもあの日以来、連絡はつかなくなっていた。「はぁ…」本当に此処最近、溜息しか出ない。「…」正直、私の中では既に佐武と付き合ってもいいという気持ちになっていた。私の事を好きで、強引でありながらも強く求めてくれる男なら付き合うには何も問題が無いように思える。──だけど何故彼は自分の事を話したがらないんだろうそもそも友だちに頼まれた...

暴君カレシ 5話

 其れはもう一端の暴君ぶりな所業だった。「あぁっ、あん、あん、あん!」「ふ、ふっ…ん、んっ」激しい抜き差しで既に私の秘所からは溢れるように愛液がほとばしっていた。じゅっじゅっと粘膜と液体が擦れ合う、あの何ともいえない恥ずかしい水音が延々と続く。「やぁ…も、もう…」「また…締めて来てる」「ふぁ、あっ、あぁぁぁん、あんあんっあん」「くっ──」(あぁ…もう何度目かの絶頂だろう)仕事帰りにいきなり手を引かれ...

暴君カレシ 4話

「はい、承りました──奥のエレベータから3階に上がりまして真正面の部屋になります」「どうも」いつもの業務。受付嬢の仕事は決して楽なものじゃないけれど、一応遣り甲斐みたいなのは感じている。だけど「…はぁ」「4回目」「え」横から聞こえた声に思わず顔を向ける。「どうしたの?吉野らしくないわね。そんなにため息ばかりついて」「…」同じ受付嬢であり先輩である梓さんに突っ込まれ少し気恥ずかしかった。「何かあったの?」...