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ミリON★オーダー(番外編7-5)



<つばきの恋⑤>


  生まれて初めて人に愛される事のあたたかさを知った。

「ふっ…んっんっ…あぁぁっ」
「ん…あっ…ごめん…もう…もう──」
「あっ!ん…んんっ」


瞬間私の胎内に流し込まれた楓さんの精が熱く浸透していった。


時折私の中で楓さんのモノがピクピクッと動くのがこそばゆかった。



「…はぁはぁはぁ…ご、ごめん…つばきちゃん…生だとどうしても気持ちよ過ぎて」
「ううん…いいの…私も気持ちよかったから」
「──つばきちゃん」


まだ繋がったままの私達の間から時折いやらしい粘着質の音が聞えて来ていた。


私は楓さんの精液をなるべく零さないようにお尻を高く上げた。


「だけど…なんだかこういうのってちょっと恥かしいね」
「え?何がですか」
「え…あーえっと……親公認で子作りするって事」
「…あぁ」


少し顔を赤らめて呟く楓さんが可愛いくてつい頭を撫でてしまった。


「な、何…つばきちゃん」
「だって…楓さん私より歳上なのに可愛いんだもん」

「! こ、こらっ、歳上は敬わないとダメなんだよ」
「ふふっ、ごめんなさい」



体の関係から始まった私と楓さんの恋は静かにゆっくりと育って行き、一年ほど経った頃、楓さんは菊──義母に私と真剣に付き合っている事、そしてゆくゆくは妻として娶りたいと挨拶をした。


『──ほう…つばきを嫁に、と云ったか。花屋の倅(セガレ)よ』
『はい!おれ…いえ、わ、私は真剣につばきちゃ──つばきさんとお付き合いしていて…いずれは──』
『却下』
『!』
『お義母さん!』


菊の容赦のないひと言で一瞬心が折れかけた──だけど


『──と云いたいところだが…つばき、そなたはこの花屋の倅と添い遂げたいと思っているのか?』
『はい』
『そなたはまだ17。これからどんないい男が現れるのか知れないのに──いいや、そなたが其の気ならわたしが最高の男を見繕ってやるぞ』
『いいえ、お義母さん。私は彼の…楓さんの妻になりたいんです』
『…』
『楓さん以外の男の人は要りません』
『…つばき…ちゃん』


私の隣で深く頭を下げていた楓さんが私を見上げて柔和な表情をした。


『──ふっ、まだまだ子どもだと思っていたそなたが其のようにはっきりとものを云うようになるとは』
『…お義母さん』
『よかろう。結婚を認めてやろう』
『! 本当ですか?!』
『お義母さん!!』


あまりの嬉しさに楓さんと顔を見合わせ、抱き合おうとした瞬間


『ただし』

『『!!』』


菊の其のひと言で私たちの動きは止まった。


『結婚する前に私に見せてもらいたいものがある』
『え』
『見せてもらいたいもの…って』


突然の要求に先ほどまでの嬉しい気持ちが萎んでしまった。


『見せてもらいたいものとは…なんですか?』


楓さんが意を決して菊に問う。


そして菊は涼しい顔をしてとんでもないものを要求した。


『赤ん坊』

『『??!!』』



あ…



赤ん坊…って…



(赤ちゃんって事──?!)



『ただの赤ん坊じゃない。いずれつばきの跡──流蓬家の後継者となる女の赤ん坊をわたしに見せるのだ』
『…其れは…結婚してから──という話で?』
『違う。結婚する前だ。よいか、女の赤ん坊を作ってわたしに見せるまでは結婚は認めない』
『どうして?!お義母さん…そんな普通とは逆の事を──』
『結婚してから子どもに恵まれない、女の赤ん坊が産まれないとなったら大変だろう。わたしはつばきの戸籍をこれ以上汚したくない』
『!』



其れって…


もし楓さんと結婚しても跡取りとなる女の子が産まれなかったら楓さんとは離婚して他の男の人と──という前提の話?!



『どうだ、花屋の倅。おぬしはつばきを孕ませる事が出来るか?女の赤ん坊だぞ』
『…』
『まぁ…赤ん坊は何人いてもよい。ひとりでも女の赤ん坊がいればよいのだから』
『…そんな』


菊が何を考えているのか解らない私は単純に菊の事を酷いと思った。


だけど


『解りました。おれ──私は必ずつばきさんを孕ませます!』
『?! 楓さん』
『──ふっ、肝っ玉が据わったか。花屋の倅よ』
『行こう、つばきちゃん』
『あっ──』



こうして私と楓さんは時間があれば子作りのためにセックスをしている──という訳だった。



「…でも本当に変な話よね。先に子どもを作れだなんて」
「やっぱり家元とかそういう環境においてだとついて回る問題なんだと思うよ」
「…ごめんなさい、楓さん」
「? なんで謝るの」
「だっていきなりこんな──楓さんまだ若いのに結婚の前に子ども…なんて」
「其れはつばきちゃんの方がもっと深刻でしょ?…本当にいいの?まだ17歳なのにこんな──」
「私は流蓬家に入った時からこういう世界なんだって覚悟していたから…其れに楓さんの赤ちゃんだったら私…欲しいし…」
「つばきちゃん──俺もだよ。俺だってつばきちゃんとの子ども、欲しいから!」
「…じゃ、じゃあ…何も問題…ないですね」
「…そ、そう…だね」


お互い見つめ合ってカーッと赤くなる。



不思議な事になんだか菊は私と楓さんの本気度を確かめるためにこんな変な提案をしたんじゃないかと思うようになって来た。


だってとても変な条件だけどやっぱり私達はこうやって幸せなひとときを過ごしているのだから。


きっと万が一赤ちゃんが出来なくても、産まれたのが男の子でも、ある時期が来たら私達の結婚は認められるのだろうと、何となくそう思えてならなかった。



私の知っている菊──義母はそういう人なのだから…







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