小悪魔 桜 1話

昔お母さんが私に云った。『桜にも其のうち現れるわよ?志弦と同じくらいに好きな人が』『…そんな人…現れる?』『うん、絶対現れる。お母さんが保証する』『……ふぅん』あの言葉を訊いてから五年後、其の時は案外早くに私の元を訪れたのだった──「んっ…あっ…」「はぁ、あっ」彼のモノが滑りよく淫らな音を立てて私の中を冒し、奥を二度三度と強く擦り付ける。「ふぁぁぁっ!や、あっ…イ、イッちゃうぅ」「イって…いいよ」「んっ、ん...

小悪魔 桜 2話

最低な出逢い方をした私たちは、間にお兄ちゃんや家族が入りながら徐々に接触する機会が増えて行った。「高原くん、沢山食べてね」「ありがとうございます」「…」ひとり暮らしだという高原さんはよく家にご飯を食べに来た。料理教室を主宰しているお母さんは「若い男の子が沢山食べてくれるのが嬉しい」と云っては張り切って高原さんに料理を振る舞っていた。「高原くん、この前質問された閉鎖不全症についてだけど」「あぁ、是非...

小悪魔 桜 3話

そういった経緯から付き合い始めた私と高原さん。「むっちゃんって呼んでもいい?」「いいよ」「え、いいの?恥ずかしくないの?!」「別に。呼び方なんてどうでもいいよ?」「…」健康オタクの変人医学生。頭の固い人だと思っていたけれど付き合い始めるとそうじゃないんだと、色んな面が見えて来る事になる。「ねぇ、むっちゃん。今度のお休みに遊園地連れてって」「いいよ」「え、いいの?人混み嫌いだって云っていなかったっけ...

小悪魔 桜 4話(終)

懐かしい回想を終え、私はずっと思っていた事を云ってみた。「ねぇ、むっちゃんっていつから私の事好きだったの?」「ブッ!」ベッドに座っている私の隣で、同じ様に水を飲んでいたむっちゃんがいきなり噴き出した。「わっ、汚いなぁ~はい、ティッシュ」「だ、だっていきなり桜ちゃんが変な事を──」「変かな?実はずっと思っていたんだけど」「…」付き合うきっかけは私の一方的な告白からだった。其れに対してむっちゃんは『俺…変...