01月≪ 2018年02月 ≫03月

12345678910111213141516171819202122232425262728

2017.06.23 (Fri)

小悪魔 桜 1話



昔お母さんが私に云った。

『桜にも其のうち現れるわよ?志弦と同じくらいに好きな人が』
『…そんな人…現れる?』
『うん、絶対現れる。お母さんが保証する』
『……ふぅん』

あの言葉を訊いてから五年後、其の時は案外早くに私の元を訪れたのだった──







「んっ…あっ…」
「はぁ、あっ」

彼のモノが滑りよく淫らな音を立てて私の中を冒し、奥を二度三度と強く擦り付ける。

「ふぁぁぁっ!や、あっ…イ、イッちゃうぅ」
「イって…いいよ」
「んっ、んっ…あっ…ふぁっ」

グリグリと腰をグラインドさせながら、私の気持ちいい処を責め続ける。

「あっ、あっあぁぁぁぁぁぁっ」
「んっ、くっ」

私の中が騒めき、筋肉の収縮を感じると同時に彼の腰の動きは止まり、恍惚の表情を私に見せた。

(今日も…イッちゃった)

16歳にしてこの慣れ具合はどうなんだろうと思ってしまう。

(最初の時はあんなに痛がって泣いて叫んだっていうのに…)


「はぁ…はぁ、はぁ…」
「…」

慣れとは怖いなと思いつつも、好きな人と耽るこの行為は愛おしいという気持ちをどんどん大きくしていくのだった。




「桜ちゃん、お水飲む?」
「うん、飲む」

セックスの後はやたらと喉が渇く。

『お水飲む?』と毎回彼は云うけれど、彼の部屋にはお水しか置いていないから他に選択の余地はない。

(まぁ、お水好きだからいいんだけどね)

医者の卵である彼は無類の健康マニアだった。

(最初逢った時のインパクト、半端なかったからなぁ)

彼から手渡されたお水を飲みながら、ふと一年前の事を思い出してしまう。



彼、高原 睦月(たかはら むつき)はお兄ちゃんの友だちとして紹介された。

家のリビングで漫画を読んでいた私の前にお兄ちゃんと共に現れたのは、お兄ちゃん程ではないけれど、そこそこ顔のいい男だった。

「桜、こいつ、友だちの高原睦月」
「あっ、初めまして、妹の桜です」
「…」

お兄ちゃんと一緒で、医者を目指している医大生だといった高原さんは、私をジッと見つめて微動だにしなかった。

「? 何ですか」

男に見つめられる事には慣れていた私だったけれど、初対面でこれ程あからさまに見られたのは初めてだったので少し困惑しながら声を掛けた。

すると突然──

「!」
「君、レバーを食べなさい」
「……は?」

いきなり手を握られ、顔の高さまで掲げられた。

「…また始まった」
「えっ、な、何、お兄ちゃん」
「睦月、手を放せ」
「痛っ」

お兄ちゃんは高原さんの掌を抓って、其の反動で私から高原さんの手は放れた。

「おまえは…其の癖を治せといつも云っているだろう」
「ご、ごめん、つい…」
「そんな事だから周りから変人扱いされるんだぞ」
「…うん」

「…」

私を無視してふたりは会話をどんどん進めて行く。

無視されるのが嫌いな私はふたりの会話に割って入った。

「あの!なんなの、先刻の…レバーを食べろって、意味解らないんだけど」
「…貧血気味っぽいから」
「え」
「爪。でこぼこしてる」
「爪?」

云われてまじまじと爪を見る。

確かに左親指がでこぼこしていたけれど、こんなの大して気になったりはしなかった。

「其れ、貧血から来ていると思う。不摂生な生活していない?」
「し、してないわよ」
「この数ヶ月、生理の出血量とか多くない?」
「! なっ」
「いい加減にしろ、睦月」

「~~ へ、へっ…」

初対面の男に『不摂生な生活』だの『生理の出血量』だの…

そんな失礼な事を云われたのは初めてだったので、私は「変態!」と叫びながら高原さんにビンタを喰らわせていたのだった。


1a003.jpg

★ランキングサイトに参加しています。
其々1ポチいただけると色んな意味で励みになります♪

00:00  |  小悪魔 桜  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.24 (Sat)

小悪魔 桜 2話



最低な出逢い方をした私たちは、間にお兄ちゃんや家族が入りながら徐々に接触する機会が増えて行った。

「高原くん、沢山食べてね」
「ありがとうございます」

「…」

ひとり暮らしだという高原さんはよく家にご飯を食べに来た。

料理教室を主宰しているお母さんは「若い男の子が沢山食べてくれるのが嬉しい」と云っては張り切って高原さんに料理を振る舞っていた。

「高原くん、この前質問された閉鎖不全症についてだけど」
「あぁ、是非専門医である先生からのご意見を聞きたかったんです」

「…」

心臓外科医として名が通りつつあるお父さんの事を尊敬しているだとか云って、お父さんが家に在宅していると知るとすぐさま家にやって来てはお父さんと訳の解らない難解な話を延々としていた。

「高原さん、宿題教えてー」
「僕は算数のこの問題だけ解らなくて…」
「ヒントあげるからまずは自分で考えてみてごらん」

「…」

双子の弟たちは何故か実の兄よりも高原さんに懐いていて、家に来る度に傍に群がっていた。

この様にいつの間にか我が家には高原さんという存在がごく自然に溶け込んでしまっていたのだった。


「なんなのよ、あの人」
「どうした桜」
「お兄ちゃん、あの人…高原さんってどういう人よ」
「気になるのか?」
「へ、変な意味でじゃないわよ!なんかうちの家族、いつの間にかみんなして高原さんの事気に入っちゃってて…変じゃない?そういうのって」
「…」

いつもほとんど表情を変えないお兄ちゃんは、他人からは「何を考えているのか解らない」と云われる事が多くて友だちもあまりいないようだった。

そんなお兄ちゃんが家に連れて来た友だちは高原さんが初めてだったから──

(だから余計気になるっていうか…)

「睦月は母親を病気で亡くしているんだ」
「え」

リビングで弟たちの勉強を見ている高原さんを遠目で見ながらお兄ちゃんは呟く様に語りだした。

「女手一つで育ててくれた母親を高校に入学して直ぐに亡くした──心臓の病気で」
「…心臓」
「病気自体は直ぐに命に関わるというものじゃなかったらしい。勿論手術をすれば体が楽になるものだ。だけど睦月の母親は手術にかけるお金があるなら其れは睦月の将来のためにかけたいといって、其のまま働き詰めた」
「…」
「其の結果、睦月は母親を亡くした。自分のために母親は死んだんだと、一時期睦月は酷く荒んでいて…丁度そんな頃に俺は睦月と知り合ったんだ」
「…」
「なんかさ…俺と似た感じなんだよ、睦月って。親を心臓病で亡くしていたり、健康に人一倍気を使ったり──とはいえ、睦月の場合は初対面の人に対しても必要以上に声を掛けたりするから厄介なんだけど」

(だから、私の時もあんなに…)

ジッと見つめられ、不躾な言葉を云われた時の事を思い出す。

人によっては其れはとても失礼な行為になり兼ねない。

(其れで変人呼ばわり…なのか)

「だけど俺が睦月と友だちになれたのは…睦月の家族を大切に思うって心が俺と同じだったから──かな」
「…」
「あいつは苦労して医大に進んで、懸命に勉強していて…そういうの傍で見ていたらほっとけなくてさ」
「…」
「俺の家族の中で、少しでも心が安らげる瞬間があればいいと思うんだよ」
「…」

お兄ちゃんの其の言葉を聞いた瞬間、私は高原さんの事をお兄ちゃんと同等──ううん、お兄ちゃんを想う以上の気持ちが心の中に芽生えてしまったのだった。




「高原さん、私、あなたと付き合ってあげる」
「──え」

ある日私は高原さんに一方的な告白をした。

其れは家族全員が揃って食卓を囲んでいる席での事だった。

「あら、桜ったら高飛車な告白ね」
「な、ななななななな…」
「お父さん、『な』がいっぱいだよ」
「お姉ちゃん、すごいね、こんな処で告白とかって」
「…桜、おまえ」

家族は其々が何かを云っていたけれど、私の耳は高原さんからの返事を訊き取るのに一生懸命で、他の言葉は何ひとつ入って来ていなかった。

(高原さんをひとりぼっちにさせたくない)

そんな気持ちは次第に恋という名前の甘いものに変化して行ってしまっていた。

(私はこの人が好き)

其の想いに気が付いた瞬間、私は行動を起こさずにはいられなかったのだ。


「…」

高原さんはしばらくジッと私を見つめたままだったけれど、やがて持っていた箸を箸置きに置いて云った。

「俺…変人だけど、いいの?」
「!」

其の瞬間、私の心臓は破裂するかと思うほどドキンドキンと高鳴った。


──ただ其れだけがとても印象に残っていたのだった


1a003.jpg

★ランキングサイトに参加しています。
其々1ポチいただけると色んな意味で励みになります♪

00:00  |  小悪魔 桜  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.25 (Sun)

小悪魔 桜 3話



そういった経緯から付き合い始めた私と高原さん。


「むっちゃんって呼んでもいい?」
「いいよ」
「え、いいの?恥ずかしくないの?!」
「別に。呼び方なんてどうでもいいよ?」
「…」

健康オタクの変人医学生。

頭の固い人だと思っていたけれど付き合い始めるとそうじゃないんだと、色んな面が見えて来る事になる。

「ねぇ、むっちゃん。今度のお休みに遊園地連れてって」
「いいよ」
「え、いいの?人混み嫌いだって云っていなかったっけ?!」
「桜ちゃんとなら行ってもいいよ」
「…」

確かに彼は人が多い処は嫌いだと云っていた。

行列も、そもそも並んでまで何かをする、やる、食べるという事が全般苦手だと。

だから少し困らせてやろうと云ってみたのだけれど、予想は大きく裏切られた。

「ねぇ、むっちゃん。待ち受けにしたいからチュー写真撮ってもいい?」
「いいよ」
「えっ、いいの?友だちに見せちゃうかも知れないよ?!」
「友だちに見せてもいいと思える彼氏だと思ってくれているなら其れは寧ろ嬉しいんだけど」
「…」

ことごとく私の意地悪な注文を交わして行くむっちゃんがとてつもなく大きな存在に感じられた。

(これが8歳差、大人の余裕というやつ?!)

私は子供だった。

年上の、お兄ちゃんによく似た出来のいい彼氏に我儘を云って、其の全てを叶えてもらっている事に甘えている処があったのだ。

(好きだけど、困らせてもみたい)

そんな高慢な私の気持ちをむっちゃんは無条件で受け入れてくれていた。


だけど──


「桜ちゃん、そろそろ家に帰ろう。送って行くから」
「ヤダ、今日は帰らない」
「…」

付き合い始めてから半年が過ぎた頃。

私はキス以上の関係を求めて来ないむっちゃんにイライラしていた。

友だちとの話や雑誌の体験記事から得た知識で頭がいっぱいだった私は、交際半年になっても私に手を出さないむっちゃんに不信感を抱き始めてしまったのだ。

「今日はオールナイトの映画観て来るから帰らないって云って来たもん。だから帰らなくてもいいの」
「なんでそんな嘘を──」
「むっちゃんの部屋に泊まりたいからでしょ!」
「桜ちゃん…」
「どうしてむっちゃんは私としないの?!したくないの?」
「したくないって…其れって」
「セックスの事だよ」
「!」

はっきり云ってやった。

だってずっとずっと思っていたんだもん。

(むっちゃんとエッチしたいって)

なのに──

「ねぇ、なんでしないの?普通キスしたらエッチもしたくなるんじゃないの?私は…したいよ…」
「…」
「むっちゃんが私としないのって…其れって本当は私の事、好きじゃないから…なの?」
「違う!」
「!」

いきなりむっちゃんがギュッと私を抱きしめた。

「む、むっちゃ──」
「好きだから抱けないんだ」
「え」

意外な言葉がむっちゃんから出て驚いた。

しばらく抱きしめられた体は静かに放され、むっちゃんは私の顔をジッと見た。

「桜ちゃんの事、好きだよ、大好きだよ──だからこそ大事にしたいと思っていた」
「…むっちゃん」
「桜ちゃんはまだ高校生じゃないか。16歳になったばかりじゃないか。そんな初々しいものを俺の欲望で穢してしまっていい訳がない」
「えっ、よ、欲望…って」
「…」
「ねぇ、むっちゃん、其れって…むっちゃんもずっと私とセックスしたかったって事?!」
「き、生娘が軽々しくセックスなんて云うんじゃありません」
「…」

驚いた。

クラスメイトの男子はエッチな話ばかりしていて、競う様に付き合い始めてどれくらいでエッチしたなんて早さ自慢している位なのに…

「むっちゃん…」

この人は、こんな面でも変人ぶりを見せつけてくれた。

「桜ちゃん、だから──」
「好きならしようよ」
「えっ」

むっちゃんはとても驚いた顔をした。

こんな顏、初めて見たかも知れないなと思いながら私は続けた。

「私、むっちゃんの事が好き。好きだからセックスしたいって思うんだよ」
「…」
「むっちゃんの気持ち、すごく嬉しいよ。其れだけ私の事、大切にしてくれているって事でしょう?」
「…うん」
「其の気持ちは受け取ったよ──だからこういう愛の行為も大切だと思うの」
「!」

私はむっちゃんにチュッとキスをした。

「さ、桜ちゃ──」
「…んっ」
「!」

今までした事がなかった深いキスをぎこちない動きで一生懸命した。

「ふっ、んっ」
「…ん、あっ」

初めは唇を閉じようと抵抗していたむっちゃんだったけれど、私の執拗なキスにいつの間にか応える様に貪り始めていた。

──そして

「! あっ」

急にむっちゃんに抱きかかえられ、私はベッドに下ろされた。

「…」
「むっちゃん…」
「いいの?」
「え」
「本当に桜ちゃんを…もらってもいいの?」
「…むっちゃん」

私は「はい」の返事の代わりに、むっちゃんの首に腕を回し、先刻までの深いキスの続きをしたのだった。


1a003.jpg

★ランキングサイトに参加しています。
其々1ポチいただけると色んな意味で励みになります♪

00:00  |  小悪魔 桜  |  EDIT  |  Top↑

2017.06.26 (Mon)

小悪魔 桜 4話(終)



懐かしい回想を終え、私はずっと思っていた事を云ってみた。

「ねぇ、むっちゃんっていつから私の事好きだったの?」
「ブッ!」

ベッドに座っている私の隣で、同じ様に水を飲んでいたむっちゃんがいきなり噴き出した。

「わっ、汚いなぁ~はい、ティッシュ」
「だ、だっていきなり桜ちゃんが変な事を──」
「変かな?実はずっと思っていたんだけど」
「…」

付き合うきっかけは私の一方的な告白からだった。

其れに対してむっちゃんは『俺…変人だけど、いいの?』と応えただけだった。

一方的な告白をただ受け入れてくれただけで始まった交際。

だけどキスもして、セックスもして、お互い『好き』という気持ちを云い合える仲になると、むっちゃんの中での私の始まりはなんだったんだろうと思う様になったのだ。

「私はね、最初『顏はいい癖に変態だ』って思ったの」
「は、ははっ…そう、だよね」
「うん──でもね、お兄ちゃんからむっちゃんの事訊いて、其の変人の裏には理由があって、凄く頑張っているんだと思ったらね…私がむっちゃんの寂しさを埋める存在になりたいなって思ったの」
「…」
「むっちゃんをひとりにしたくないなって…ずっと傍にいて幸せにしたいなって思ったの」
「桜ちゃん…」
「…あれ?これって…プロポーズしてる?」
「ふっ、そうだね。俺、桜ちゃんに口説かれている」
「ダメダメ!プロポーズはちゃんとむっちゃんからしてもらうんだから!」
「…桜ちゃん」

ダメだ、私。

むっちゃんの事に関して喋り出すと暴走しちゃいそう。

(我慢、我慢!)

「──で?むっちゃんは?」
「え」
「いつ私の事、好きになったの?」
「…」
「云えないの?」
「…云えるけど…怒らない?」
「状況による」
「うわっ、云いたくないなぁ」
「嘘、怒るかも知れないけれど、殴らないから」
「あははっ、そう、じゃあ云おうかな」
「何よ其れ、其れじゃあ私がいつも殴っているみたいじゃない」
「ははっ──実は俺ね、最初に逢ったあの時、桜ちゃんに頬っぺた殴られた瞬間に恋に落ちたよ」
「はぁ?!」

あまりにも突拍子もないむっちゃんの発言に私は驚いた。

「普通初対面の男にビンタなんてしないでしょう?俺はされた事がない」
「だ、だって其れはむっちゃんがあまりにも失礼な事を云ったから」
「そういう時はさ、大抵怪訝な顔して無視されるんだよね」
「…」
「『この人何云ってるの?おかしいんじゃないの』って顔をされるんだよ」
「…」
「桜ちゃんのビンタって…ある種の接触じゃない。人って生理的に嫌悪しているものには触らない。だけど桜ちゃんは形はどうあれ俺に触ってくれた。其の瞬間、ビリビリッと電流が流れたんだ」
「…其れって」
「恋に落ちた瞬間ってこういう事かって思ったよ」
「むっちゃん」
「其れから藤島家にお邪魔する様になって、家族と一緒にいる時の桜ちゃんを見ていて『あぁ、家族を大切にしている子なんだな』と思ったら益々惹かれて行って…」
「だ、だから私からの告白…あっさり受けてくれたの?」
「うん──あの時はね、すっごく嬉しくて本当なら桜ちゃんを抱きしめたいくらいだったんだ」
「そ、そう…だったんだ」

あの時、あまりにも冷静な受け答えだったから、本音はどうだったんだろうと思っていた。

だけど実はそんな風に思っていてくれたんだと解ったら…

「むっちゃん、好き!大好き!」
「!」

私は思いっきりむっちゃんに抱き付いた。

そして其の反動でむっちゃんを押し倒した形になってしまった。

「…俺も、桜ちゃんが好き──というか俺の方が先に好きになっているよね?」
「うん、そうだね。むっちゃん、私の事、最初から好きだったんだね」
「とても自分から告白なんて出来なかったけれど…」
「ふふっ、私の電撃的な告白のお蔭でむっちゃんは私を手に入れられたって訳ね」
「…うん、本当にそうだよ。だから俺は…君には頭が上がらない」
「むっちゃん…」

先刻から可愛い事しか云わないむっちゃんが愛おしくて堪らない。

「! あっ」
「…むっちゃん、可愛い過ぎるから…ご褒美、んっ」
「あっ…あぁ」

私はむっちゃんのモノを握って、コシコシ擦って大きくしてから口に含んだ。

「ん、んっ」

こんな事をしたのは初めてだったけれど、むっちゃんの事が愛おしいという気持ちが私の口を滑らかにした。

「あぁっ、さ、桜ちゃん…何処で覚えたの…こんな…あっ、き、気持ちいい事…」
「むっちゃんの事が好きって思うだけで出来ちゃったよ?」
「…っ、其の上目遣い…君は小悪魔だね」
「ふふっ、私はむっちゃんだけのものだから…悪魔にだって天使にだってなるよ?」
「…桜──あっ」

チュパチュパと音を立てて舐め上げて行くと、其れと共にむっちゃんが官能的な喘ぎ声を上げてくれる。

(本当、可愛いなぁ)

いつもは私がむっちゃんに啼かされっぱなしだけれど、新たな発見をしたこの事により私はより一層むっちゃんの事が愛おしくて堪らなくなった。


(私はこれからもずっとむっちゃんの事を気持ちよくも、幸せにもしてあげるからね)


私の色んな初めては始まったばかりだ───





1a003.jpg

★ランキングサイトに参加しています。
其々1ポチいただけると色んな意味で励みになります♪

00:00  |  小悪魔 桜  |  EDIT  |  Top↑
 | HOME |